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木場公園内にコミュニティ重視の商業施設

木場公園内の商業施設「Park Community KIBACO」外観

 (株)東急コミュニティーは10日、都立木場公園内に8月7日オープンした商業施設「Park Community KIBACO」(東京都江東区)の見学会を開催した。

 東京都が公募した「都立公園の多面的な活用の推進方策」の第1号案件。同社は運営事業者として、安心安全で美味しい食事の提供に加え、「地域の居間」として訪れる人同士の交流を図るとともに、周辺地域への回遊を生み出し、エリアの活性化、魅力向上に貢献していく。

 木場の歴史の継承を目的に、地元の木材販売会社である(株)長谷川萬治商店と協業。福島県産の木材を使用した木造建築とし、外装には乾燥により風合いを深めた多摩産材のスギを使用した。

 マルシェ、休憩所・イートインスペース、レストラン・カフェの厨房の3棟で構成。「FARMERS MARCHE(ファーマーズマルシェ)」では、千葉県君津市の契約農家「アグリライフ倶楽部」で収穫された産地直送の旬菜を販売。東日本大震災の復興支援を目的に、東北各県の名産品を月替わりで用意するほか、公園内のドッグランにちなんだペットフード等も並べている。
 レストランは、(株)コノルが特許を持つタッチ決済機能「CUONA」を使った注文システムを、飲食業界で初採用。テーブルに貼り付けられたシールにスマートフォンをかざすだけで、テーブルに座ったままオーダーから会計まで済ますことができ、専用カウンターで商品を受け取る。「非接触」「キャッシュレス」「混雑緩和」「人材不足解消」に有効な仕組みで、アプリを使用することで自宅から受取時間を指定して事前注文することもできる。

 今後、飲食施設とマッチする業態と連携し、出店者を変更しながらの「POP-UP STORE(ポップアップストア)」を開催する予定。利用者を飽きさせないにぎわい環境を創造するとともに、地域店舗のサテライト店舗として活用してもらう。長谷萬による「木」と親しむ木育視点のワークショップ「もくラボ(木育講座)」も、月1回程度行なっていく。

マルシェでは千葉県産の新鮮な野菜を販売
シールにスマホをかざすとレストランメニューのオーダーから会計までを非接触・キャッシュレスで完了できる


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