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既存マンション・戸建てとも成約増/近畿レインズ

 (公社)近畿圏不動産流通機構は20日、2020年7~9月期における近畿圏の不動産流通市場の動向を発表した。

 既存マンション成約件数は4,432件(前年同期比4.4%増)と4四半期ぶりに増加。大幅減となった4~6月期から一転し、前年を上回る水準となった。一方で、新規登録件数は1万6,083件(同2.4%減)と6期ぶりに減少した。成約価格は2,367万円(同3.1%上昇)と2期ぶりに上昇。新規登録価格は2,467万円(同4.3%上昇)と、11期連続で前年同期を上回った。

 既存戸建住宅は、成約件数3,258件(同1.7%増)と2期ぶりに増加。登録件数は1万2,873件(同10.7%減)と2期連続で減少した。成約価格は1,859万円(同0.5%下落)と2期連続で下落、新規登録価格は2,537万円(同2.9%上昇)と、19期連続で前年同期を上回った。

 既存住宅取引は前年を上回る水準で回復しており、商業・業務系など他の不動産セクターと比較し居住目的の実需は今後も安定的に推移するとみられる。ただし、コロナ禍による経済活動の制約が長期化し、雇用や所得に影響が出ることで、割高感がある物件に対する引き合いが低下することが懸念されるとした。


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