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プラウドシティ吉祥寺、全678戸を完売

「プラウドシティ吉祥寺」外観

 野村不動産(株)は29日、日清紡ホールディングス(株)(土地売主)と共同で開発販売してきた分譲マンション「プラウドシティ吉祥寺」(東京都三鷹市、総戸数678戸)が全戸完売したと発表した。

 JR中央線「吉祥寺」駅から徒歩23分に立地。敷地面積2万6,405平方メートル、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地上8階建て。住戸は2LDK~4LDK、専有面積66.36~90.60平方メートル。敷地内にカフェやスーパーマーケット等の商業施設や、テレワークとして利用できる独立棟のコワーキングスペースを備える「都市型コンパクトタウン」。2018年11月抽選の1期1次(140戸)の販売価格は4,873万~8,986万円、最多価格帯は5,400万円台だった。

 緊急事態宣言後は約2ヵ月間営業活動を中止したが、解除後の6月以降、販売を再開してからは、問い合わせが前年の約1.3倍、モデルルーム来場数も約1.2倍に増加(19年6~9月、20年6~9月の比較)するなど人気が加速し、当初予定していた計画より前倒しで完売した。契約者の約7割が現在もテレワークを継続していることも影響し、一般的に重視されてきた「駅近」等アクセスに係る条件よりも、部屋の広さや間数をより重視する傾向が見られたとしている。

 また同社は同日、「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」(東京都豊島区、総戸数248戸)の1期115戸が即日完売したと発表した。東京メトロ有楽町線「東池袋」駅と直結。地上36階地下2階建て。住戸は、1LDK~3LDK、専有面積44.30~130.06平方メートル。平均販売価格は1億1,000万円。累計問合数は約5,000件、今年8月のモデルルームの開設以来の来場者は約1,700件だった。

 同社の20年7~9月の分譲マンション契約戸数は1,453戸(同社持分戸数)で、前年同期比約13%の増加と堅調に推移。同社は、直近のトレンドについて「19年までのトレンドであった「都心×駅近」は引き続き根強いニーズが見てとれるものの、駅徒歩距離条件の緩和、広さ・間数へのニーズ上昇等、テレワークの定着や新しい生活様式が進む中でお客様それぞれの住まい選びの優先順位・基準が顕在化してきた結果が販売状況にも反映されている」と分析している。

「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」完成予想図


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