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コンパクトなまちづくりの先進事例などを表彰

 国土交通省は9日、全国の市区町村を対象とした、令和2年度「コンパクトなまちづくり大賞」、「先進的まちづくり大賞」について、国土交通大臣賞の受賞者を発表した。

 「コンパクトなまちづくり大賞」は、改正都市再生特別措置法による立地適正化計画制度、これに併せた事業制度としての都市再生整備計画事業をはじめとするまちづくりのための各種事業を活用し、他のモデルとなるコンパクトなまちづくりの取組事例を表彰する制度。
 立地適正化計画および関連計画を公表し、「健康(医療)・福祉・子育てを支えるまちづくり」または「安心・安全なまちづくり(防災、交通安全、バリアフリー等)」に関連する取り組みを募集する「総合戦略部門」と、まちづくりに係る事業のいずれかを完了し、一定の成果を上げているものを募集する「個別事業部門」に分かれる。

 今回の国土交通大臣賞は、総合戦略部門では富山市の取り組みが受賞。アプリを開発し公共交通の利用促進や、地域住民の健康増進などを図ったことが評価された。個別事業部門では愛媛県松山市・道後文京地区が受賞した。新たな温泉施設の建設などを行なうと共に、その効果を発揮するための複数の事業を展開し、観光客数などを増加させていることが評価された。

 「先進的まちづくり大賞」は、他の地域のモデルとなるような「健康・医療・福祉」「エネルギー・環境・省エネ」等をキーワードに、都市課題の解決などにつながる先端技術や、新たなまちづくりの手法を活用した取り組みを表彰するもの。
 国土交通大臣賞は、前橋市・(一社)前橋市デザインコミッションによる取り組みが受賞。中心市街地の将来像について、市民中心で議論し、ビジョンの作成・共有を行なった他、民間主体のまちづくりを推進するための指針を策定した点などが評価された。


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