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23区マンション価格、21年は微増に

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は26日、2025年までの、東京23区のマンション価格と賃料の中期予測を公表した。

 JREIが1998年から集計している東京23区の新築・標準タイプ(専有面積40~80平方メートル未満)のマンションの価格・賃料データ「住宅マーケットインデックス」を基に、マクロ計量モデルを構築し、東京23区のマンション価格と賃料を中期的に予測した。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、20年が107万1,000円(前年比0.1%下落)と予測。新型コロナによるマクロ経済の停滞にもかかわらず、新築マンション供給が減少し、需要層の経済余力が減少していないこと等で、ほぼ横ばいとみている。21年は107万4,000円(同0.3%上昇)と、マクロ経済の反動増等により微増すると予測。22年は経済回復が続き、108万1,000円(同0.7%上昇)と上昇。以後、マクロ経済の上昇幅が低下する等によりほぼ横ばいの見込み。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、20年は3,441円(同変動なし)。コロナ禍でも個人収入の減少が即座に賃料へ影響を与えることはなく、ほぼ横ばいの見込み。21年も3,442円(同変動なし)と、個人収入の回復の弱含み等で横ばいと予測。22年は3,432円(同0.3%下落)、23年は3,430円(同0.1%下落)と、雇用者報酬が弱い回復程度を示す等で微減に。24年は3,436円(同0.2%上昇)、25年は3,442円(同0.2%上昇)と、マクロ経済の回復に伴い微増すると予測している。


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