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英国で初の大規模オフィスリノベ/三菱地所G

「Warwick Court」改修後の外観イメージ

 三菱地所(株)は3日、英国・ロンドンのオフィスビル「Warwick Court」の改修工事に着手したと発表した。同社グループが同国でオフィスビルの大規模リノベーションを手掛けるのは初めて。現地子会社の三菱地所ロンドン社を通じて実施する。

 「Warwick Court」は、同社グループが英国で初めて開発した、ロンドン中心部に位置する複合開発物件「Paternoster Square」の一角で2003年竣工。同社が開発した3棟のうち、現在は同ビルのみ所有している。

 外装・構造部分は既存のものを最大限に活用。地上8階地下2階建て。改修後は延床面積2万9,000平方メートル、賃貸面積約1万9,000平方メートル(従前1万6,400平方メートル)。設備プラントやエレベーターの入れ替え、専有部内装の更新等を実施し、現在のロンドンにおけるAグレードオフィスビルと同等の仕様に変更する。6・8階にはセントポール寺院を眺望するテラスを新設するほか、自転車通勤者向けの駐輪場、シャワーを設置するなどアメニティ施設も充実する。LGBT・男女共用対応可能トイレを設置し、就業者の多様性へ対応する。建物の持続可能性を評価するBREEAM Excellentを取得する予定。

 竣工予定は22年5月。

8階に新設するテラスのイメージ


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