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景気DI、不動産は7ヵ月連続で上昇

 (株)帝国データバンク(TDB)は3日、2020年11月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万1,363社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は、35.4(前月比1.6ポイント上昇)。各種施策により人の移動が活発化したことで、観光関連を中心に持ち直しの動きが継続した。その一方、新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び拡大してきた中で、一部地域で各種で各種施策の一時停止や自粛要請が出されるなど、景況感は下旬にかけて徐々に鈍化している。

 業界別では、全10業界のうち、「金融」を除く9業界でプラスとなった。「不動産」は36.8ポイント(同0.4ポイント上昇)と7ヵ月連続で上昇。企業からは、「緊急事態宣言以降、近隣都府県からの流入者が増加し、目標を大幅に上回る売り上げが確保できている」(不動産代理・仲介)、「リモートワークにより住宅取得のニーズが高くなってきている」(建売売買)との声が上がった。「建設」は41.8ポイント(同0.7ポイント上昇)と6ヵ月連続、「旅館・ホテル」業種は28.8ポイント(同1.6ポイント上昇)、販売単価DI、設備稼働DIは前年に近い水準まで持ち直した。

 企業規模別では、「大企業」、「中小企業」、「小規模企業」がいずれも6ヵ月連続でプラスに。大企業は37.6ポイント(同1.2ポイント上昇)で、自宅内消費の拡大継続やリモートワークに伴い住宅ニーズが高まる中、不動産業等の景況感が大幅に上向いた。


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