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竹芝の物件にサステナビリティローン

 東急不動産(株)と鹿島建設(株)は23日、両社で設立した(株)アルベログランデ(東京都中央区)が、金融機関とシンジケーション方式によるサステナビリティローンを契約したと発表した。

 アルベログランデは、9月14日に開業した「東京ポートシティ竹芝」(東京都港区)の開発推進を目的に設立された事業会社。
 同物件の所在する竹芝地区の開発計画は、国家戦略特別区域計画の特定事業。都有地をアルベログランデが70年間の定期借地により借り受け、同物件の開発・運営を通じて、国際競争力の高いビジネス拠点の整備を進めている。また産業振興や防災対応力強化、エリア回遊性向上によるにぎわい創出などにも取り組んでいる。さらに、(一社)竹芝エリアマネジメントがまちづくり協議会と連携し、竹芝地区の振興・魅力向上に努めている。こうした環境・社会課題解決への取り組みが評価され、(株)三菱UFJ銀行と(株)みずほ銀行とのサステナビリティローンの締結に至った。

 金額は900億円。同ローンでは資金使途をグリーンプロジェクトおよびソーシャルプロジェクトに限定されており、的確資産である同物件の開発費用に充当される。なお、ローンは同物件を裏付けとするノンリコース形式。

 「東京ポートシティ竹芝」は、1万5,591平方メートルの敷地に、地上40階地下2階、延床面積18万2,052平方メートルのオフィスタワーと、地上18階建て、延床面積1万9,357平方メートルのレジデンスタワーを建設するプロジェクト。9月14日に開業した。

東京ポートシティ竹芝オフィスタワー外観


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