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ビル空室率の上昇続く。都心5区は1.58%に

 三幸エステート(株)は20日、2020年12月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は1.58%(前月比0.26ポイント上昇)と、5ヵ月連続で上昇した。20年4月の緊急事態宣言後、解約通知が出たビルでは後継テナントが見つからず、空床になるケースが増えているという。テナント退去は今後本格化すると見られ、空室率上昇が続く可能性は高いという。

 1坪当たりの募集賃料は2万9,921円(同343円下落)となり、8ヵ月連続で下落し、19年4月以来の3万円割れ。募集面積は49万5,619坪(同1万5,604坪増)と、15年3月以来の50万坪台が目前に迫っている。

 また、全国6大都市の空室率は、東京23区1.8%(同0.2ポイント上昇)、札幌市1.5%(同0.1ポイント上昇)、仙台市3.4%(同0.2ポイント上昇)、名古屋市1.5%(同0.1ポイント上昇)、大阪市2.0%(同0.1ポイント上昇)、福岡市1.7%(同0.3ポイント上昇)となった。


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