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旭化成のIoT防災情報システム、7月試験運用開始

 旭化成(株)、旭化成ホームズ(株)、国立研究開発法人防災科学研究所(防災科研)は5日、「IoT防災情報システム LONGLIFE AEDGiS(ロングライフイージス)」に必要な地震計を、東京23区内166棟の同社が施工した既存戸建てに設置したと発表した。

 ロングライフイージスは、旭化成グループが開発を進めているもので、地震計で取得する地震動観測データと、防災科研の知見を生かして整備した高密度な地盤データベース、そして地震動伝達に関する高速演算手法を組み合わせたシステム。地震発生後10分~2時間程度で周辺エリアすべてのヘーベルハウス・メゾンの個別の建物被害レベルや液状化発生状況を推定できる。

 2020年1月に、東京23区全域での運用を目指して地震計設置計画を公表。第1フェーズとして、約2km間隔で166棟への設置を完了し、21年7月からシステムの試験運用を開始する。その後、第2フェーズとしてヘーベルハウス展開全エリアでの運用開始を目指す。

 今後は、防災科研の開発したJ-RISQの予測結果も活用し、システムの高度化を進める。共同で実証実験を行なうことで社会的なレジリエンス向上に貢献していく。


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