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旭化成レジ、福岡で敷地売却制度による建て替え

現在の「パール福岡」外観

 旭化成不動産レジデンス(株)は13日、築47年の分譲マンション「パール福岡」(福岡市中央区、総戸数85戸・店舗6区画)の建替計画を発表。5月に解体工事に着手する。

 同物件は、1973年に竣工。西鉄大牟田線・福岡市営地下鉄七隈線「薬院」駅より徒歩3分に立地する。敷地面積は1,497.38平方メートルで、建物は鉄筋コンクリート造地上9階建て、延床面積4,373.18平方メートル。間取りは1LDK~3LDK、専有面積は27.65~98.07平方メートル。

 外装や設備の老朽化に加え、2015年に耐震診断を行なったところ耐震性の不足が指摘されていた。17年に同社を事業協力者に選定し、18年に建替え推進決議を行なった。再建マンションの取得意向が4割程度であったため、マンションの建替え等の円滑化に関する法律(マンション建替え法)が定めるマンション敷地売却制度を活用した。同社によると福岡市では初の事例となる。

 同制度は、耐震性に問題があり除却の必要性について認定を受けたマンションを対象としたもの。マンション以外の用途への建て替えが認められるほか、権利変換型の建て替えに比べて決議後の手続きがシンプルで分配金取得までの期間が短い。

 建て替え後のマンションは総戸数130戸・店舗3区画。鉄筋コンクリート造地上19階建て、免震構造を採用する。延床面積は1万2,466.99平方メートル。間取りはワンルーム~4LDK、専有面積は30.75~111.98平方メートルを計画する。

 竣工は24年9月の予定。

建て替えマンションの完成予想図


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