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コロナの影響は限定的。減収増益/スターツ21年3月期

 スターツコーポレーション(株)は10日、2021年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(20年4月1日~21年3月31日)の売上高は1,989億6,300万円(前期比4.8%減)、営業利益220億6,800万円(同7.7%減)、経常利益233億2,300万円(同3.3%減)、当期純利益155億9,900万円(同3.6%増)となった。

 20年11月に公表した業績予想では、新型コロナウイルス感染症拡大に影響で建設事業における建築着工時期に延期や遅延、不動産管理事業におけるメンテナンス工事の延期等を見込んでいたが、影響が限定的であったこと等から、いずれも予想値を上回った。

 不動産管理事業では、住宅を中心とした管理手数料売上が管理物件数の増加に伴い堅調に推移。メンテナンス売上においても第2四半期以降、徐々に回復した。一方、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、時間貸駐車場「ナビパーク」の利用が減少したため、セグメント売上高873億4,400万円(同1.8%増)、営業利益98億7,800万円(同5.7%減)となった。管理物件数は住宅72万1,000戸、駐車場15万6,104台、ビル・施設管理件数は2,338件。

 建設事業は、グループ総合力を生かした土地有効活用提案に注力。普及を推進している「免震構造の建物」について、地域特性を踏まえた土地活用を提案した結果、累計受注棟数は21年3月末現在で539棟となった。セグメント売上高は657億5,600万円(同16.7%増)、営業利益85億6,600万円(同15.9%増)、受注残高は1,132億6,400万円(同7.7%増)となった。

 賃貸仲介事業は、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や、企業の異動の抑制等が影響し、セグメント売上高66億6,400万円(同1.0%減)、営業利益22億5,100万円(同10.4%増)に。売買仲介事業はセグメント売上高52億5,100万円(同4.8%減)、営業利益14億5,200万円(同6.7%減)となった。

 次期予想については、売上高1,950億円、営業利益225億円、経常利益223億円、当期純利益152億円を見込んでいる。


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