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再生事業振るわず減収/サンフロ21年3月期

 サンフロンティア不動産(株)は12日、2021年3月期決算(連結)を発表。13日にオンラインで決算説明会を開催した。

 当期(20年4月1日~21年3月31日)は、売上高596億3,200万円(前期比18.6%減)、営業利益79億1,200万円(同52.3%減)、経常利益75億2,400万円(同53.3%減)、当期純利益42億7,400万円(同59.9%減)となった。全てにおいて前期比減となったものの、利益は21年3月に上方修正した期初予想を上回った。

 主力の不動産再生事業は、リプランニング事業において前期の物件売却が好調だった反動により、販売棟数が23件(同20件減)と大きく減少。ホテル開発事業では、自社ブランドホテルの売却等が好調に進捗したものの、再生事業全体の売上高は483億9,800万円(同19.4%減)、セグメント利益は112億6,100万円(同40.3%減)に。

 不動産サービス事業は、プロパティマネジメント事業の期末受託棟数は397棟(前期末比5棟増)、期末稼働率は94.4%(同4.2ポイント減)で、売上高は36億5,600万円(前期比5.2%増)、セグメント利益23億4,500万円(同4.0%増)となった。
 オペレーション事業では、コロナ禍で都心部ホテルを中心に稼働率が大幅に低下し損失を計上。貸会議室事業も、研修やセミナー等の需要が減少した結果、売上高30億6,900万円(同43.2%減)、セグメント損失12億6,600万円(20年3月期:セグメント損失1億9,200万円)となった。

 次期は、主力の不動産再生事業において売上高609億円(21年3月期比25.8%増)と安定的な売上を計上する予定。その結果、全体の業績は、売上高760億円、営業利益120億円、経常利益115億円、当期純利益74億円を見込む。

 また、中期経営計画(19年3月期~23年3月期)の見直しを発表。最終年度を25年3月期へ移行し、期間を延長するとした。最終年度目標値(売上高1,000億円、経常利益200億円、当期純利益140億円)は据え置く。


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