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Park-PFI事業で福岡の国営公園を整備

滞在型レクリエーション施設等の完成イメージ

 三菱地所(株)、積水ハウス(株)、(一財)公園財団、(株)オープン・エーは17日、Park-PFI事業で国営公園「海の中道海浜公園」(福岡市東区)に滞在型レクリエーション拠点等を整備し、2022年3月に開業すると発表した。同事業による国営公園の整備は日本初だという。

 同公園は、東西に約6km、面積約300haと広大な面積を有する自然豊かな国営公園。整備するエリアは、JR九州香椎線「海ノ中道」駅より徒歩15分に位置。4者は国土交通省九州地方整備局がPark-PFI事業を活用した公募した「海の中海浜公園官民連携推進事業」を担う民間事業者に選定され、公園管理者である九州地方整備局より事業計画に当たる公募設置等計画の認可を受けた。

 計画では、「パークツーリズム」をコンセプトに、公園内に宿泊やアクティビティを備えた「滞在型レクリエーション拠点」等の整備していく。宿泊施設は、最大直径約6mの球体テント(13棟)のほか、ヴィラ棟(1棟2室)やアウトドアリビング(12棟)、シーサイドキャビン(3棟)など、さまざまなタイプを用意する。既存のサイクルセンターをリノベーションし、レストランとして営業するほか、屋外BBQスペースも整備。また公園内各所の特徴を生かし、大型アスレチックタワーや、「海の中道」を散策するホーストレッキング、博多湾の海上を利用したSUPやカヤックなど、多様なアクティビティも提供していく。

 三菱地所は、同事業が初のPark-PFI事業となり、複合開発およびエリアマネジメントのノウハウを生かし、公園を拠点としたにぎわいのあるまちづくりを推進する。積水ハウスは木造住宅シャーウッド工法を用いた宿泊施設「ヴィラ」の設計施工を、オープン・エーは球体テントなどの宿泊施設やレストラン等の企画・設計・運営業務を、公園財団は施設全体の管理をそれぞれ担っていく。着工は2021年7月の予定。


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