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分譲マンションの「型枠トレーサビリティ」を強化

 三菱地所レジデンス(株)は24日、新築分譲マンションの型枠コンクリートパネルのトレーサビリティを強化すると発表した。

 同社はこれまで、持続可能性に配慮した木材の調達基準による型枠コンクリートパネルを採用し、トレーサビリティの確保を図ってきた。従来は、型枠コンクリートパネルのトレーサビリティのために、第三者機関である(一財)日本ガス機器検査協会の第三者証明を取得するスキームを活用。トレーサビリティの確保には、伐採・供給といったそれぞれの流通の段階において、個別の会社にて認証を取得している必要があるため、いくつかの認証をつなげていた。しかし、型枠加工から施工まではCoC認証を未取得の会社もあり、認証がつながっていないことも多く、そのサプライチェーン部分については、PEFC認証材を採用するという独自のスキームを構築してきた。

 そこで新たにサプライチェーン部分の認証に国際的な非営利団体であるFSCが構築したスキームを活用して、国際認証であるプロジェクト認証を取得。トレーサビリティの確保を強化する。FSCによる枠型コンクリートパネルを対象としたプロジェクト認証は世界初となる。 

 認証取得への取り組みは木内建設(株)の協力の下、「ザ・パークハウス 高輪松ヶ丘」(東京都港区、総戸数73戸)より開始する。同物件は7月に販売開始。竣工は2023年2月上旬、引き渡しは同年3月中旬の予定。

 また、同社は首都圏・関西圏の全物件を対象にマテリアルリサイクルによる木質廃棄物のリサイクルも実施する予定。

トレーサビリティ確保の流れ


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