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東京都心5区のビル空室率、15ヵ月連続上昇

 三鬼商事(株)は10日、2021年5月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。

 東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は5.90%(前月比0.25ポイント上昇)となり、15ヵ月連続の上昇となった。小規模ながら拡張移転等の成約が見られたものの、集約に伴う大型解約の動きも出ていたことから、東京ビジネス地区全体の空室面積が1ヵ月間で約1万9,000坪増加した。

 新築ビルの空室率は8.97%(同1.67ポイント上昇)、既存ビルは5.86%(同0.24ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は2万1,249円(同166円減)で、10ヵ月連続の下落となった。

 大阪ビジネス地区の平均空室率は3.99%(同0.02ポイント低下)となった。館内縮小や集約等の解約の動きが出ていたものの、竣工1年未満のビルに成約が見られたこと等から、大阪ビジネス地区全体の空室面積はこの1ヵ月で小幅に減少した。

 新築ビルの空室率は42.23%(同33.03ポイント低下)、既存ビルは3.93%(同0.04ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は1万1,859円(同11円増)と小幅に上昇した。 


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