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三菱地所、水害経験のある管理組合のノウハウ提供

 三菱地所レジデンス(株)と三菱地所コミュニティ(株)は6月30日、水害経験のあるマンション管理組合の活動のノウハウを提供、分譲マンションにおける水害対策をソフト面から強化すると発表した。オリジナルの防災ツール「そなえるカルタ」に「マンション管理組合運営版」を追加。ホームページ上に一般公開した。

 都市部のマンションでは水害による被災のケースが少ないため、水害被害に遭ったマンションにヒアリングし、ノウハウをまとめた。主な内容は、(1)災害時の住民が「自ら動ける」ようになるための仕組みをつくる、(2)その場にいるプレーヤーで効果的な役割分担する、(3)防災委員会の設置による活動の安定化させる、(4)平常時から広報の積み重ねが、災害時の力を発揮する、(5)マンションの外と「顔の見える関係」をつくる、など。

 「そなえるカルタ」は、東日本大震災・熊本地震等被災地の生の声から学んだ教訓を、マンション居住者に届けるために2014年6月に開発。行動指針や被災者からのメッセージを掲載している。今後は21年2月に追加された水害版と併せて、同社グループが管理するマンションだけでなく社会に対しても提供していく。


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