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都心5区ビル空室率、12ヵ月連続の上昇

 三幸エステート(株)は12日、2021年7月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は3.26%(前月比0.03ポイント上昇)と12ヵ月連続で上昇。2ヵ月連続の3%台となった。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)も7.49%(同0.22ポイント上昇)で、18ヵ月連続の上昇となった。コロナ後のオフィス戦略見直しに伴う統合移転で、まとまった面積の現空床が生じている。空室率の上昇傾向は継続しているが、小幅な動きにとどまっている。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,720円(同177円下落)と2ヵ月連続の下落。募集面積は61万7,443坪(同8,297坪増)と60万坪台が継続。早期のテナント誘致促進のため賃料引き下げ、フリーレント等条件緩和の動きも継続している。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.3%(同変動なし)、札幌市2.5%(同0.4ポイント低下)、仙台市4.5%(同0.2ポイント上昇)、名古屋市2.7%(同0.1ポイント上昇)、大阪市2.7%(同増減なし)、福岡市2.8%(同増減なし)となった。


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