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スムストック、新会長に積水ハウス副会長の堀内容介氏

 (一社)優良ストック住宅推進協議会は27日、総会・理事会後の記者会見をオンラインで開催。新会長に堀内容介氏(積水ハウス(株)代表取締役副会長執行役員)を選出したと発表した。

 会見で同氏は「従来の捕捉率の向上や成約数の拡大といった目標に加え、さらなる“質の向上”を図る。良質な既存住宅流通促進によって、カーボンニュートラル実現に貢献していく」と抱負を述べた。

 同協議会の2020度(20年7月~21年6月)の活動状況は、スムストック成約数が1,922棟(前年度比14.8%増)と、過去最高に。累計では1万3,899棟。スムストック住宅販売士数は、累計で6,965人となった。安心R住宅の提出数は233件(うちリフォーム済み78件、同提案155件)。他団体も含めた安心R戸建住宅の提出数(470件)の49.6%を占める。

 同協議会正会員10社の戸建てストック383万棟のうち、21年3月時点の推定流通数は年間で約1万1,600棟。そのうちスムストックで仲介した物件数が1,922棟で、推定流通数に対する捕捉率は約17%となった。

 また同協議会は、新たに「スムストック中期計画」(21~23年度)を策定。連携強化や認知度向上策を継続し、捕捉率20%以上を目指す。住宅保証機構(株)と連携した「買取再販型」保険商品開発を進め、10月にもリリースする。さらなる安心・安全の確保に向け、品質確保に向けた活動の推進や、「売買時の承継に関するガイドライン」の策定、「スムストック住宅評価報告書」の運用促進を進め、脱炭素、レジリエンス、新しい生活様式などを踏まえ、査定方法の改良を図るとした。


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