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賃貸部屋探し、約2割がオンライン内見を利用

 (株)リクルート住まいカンパニーは1日、「2020年度 賃貸契約者動向調査」の結果を発表した。調査は全国を対象に実施。20年4月1日~21年3月31日に入居した18歳以上の男女が対象で、有効回答数は1,274件。

 不動産会社での訪問数は平均1.5店舗と、18年に底を打ち、下げ止まった。部屋探しの際の物件見学数は2.7物件で、過去最低の2019年度と同水準だった。

 オンライン内見の実施状況については、オンラインのみの実施者が13.5%、オフライン・オンラインの併用が6.2%となり、合計して約2割がオンライン内見を使用したことが分かった。利用者を年代別に見ると、最も多いのは男性20代(31.4%)、最も少ないのは女性20代(11.0%)。オンライン内見時の見学物件数は、オフラインのみで見学した人の物件数(2.9件)と比較し、0.3件多かった。

 オンライン上で完結する賃貸契約の認知率は73.3%となり、この3年間で3割弱から7割以上まで大幅に増加した。「オンライン契約の利用経験あり」と回答した人の最高齢は61歳。契約時の平均賃料は8万8,353円。非経験者の9万563円を下回ったが、最高額30万円の物件まで事例があった。

 また物件選択で決め手となった項目は、「初期費用<礼金・敷金・仲介手数料など>」24.6%(前年比6.3ポイント低下)、「通勤・通学時間」28.3%(同5.8ポイント低下)が5ポイント以上低下した一方、「間取り」は34.5%(同2.3ポイント上昇)と上昇した。リモートワーク実施者の決め手となった項目では、「面積<広さ>」(32.2%)が非実施者と比較して11.6ポイント高かった。


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