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大阪宅協、「クラファンによる空き家再生」で勉強会

 (一社)大阪府宅地建物取引業協会は24日、2021年度の勉強会&交流会シリーズのキックオフイベントをオンラインで開催。会員や他の宅建協会事務局など約200名が視聴した。

 同協会は18年度より、その年ごとに設定したテーマに合わせた勉強会・交流会をシリーズ形式で実施。20年は大阪メトロと共同で「エリアリノベスクール」を全6回実施した。

 21年度は、全国でクラウドファンディングを活用した不動産再生等を手掛けている(株)エンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)に協力を仰ぎ、「クラウドファンディングなどを活用した空き家再生を学び活かす」をテーマに設定した。

 キックオフイベントでは、エンジョイワークス取締役の松島孝夫氏が、空き家再生によるまちづくり事例や、イベント等の体験を出資者と共有して出資者の共感を高める「参加型クラウドファンディング」など、同社の取り組みについて事例をベースに紹介。ケーススタディとして、大阪府藤井寺市で進めている「道明寺天満宮地ビール醸造所づくりファンド」の概要を説明。地元神社の門前にある古民家を、クラウドファンディングで資金を集めて「まちの案内所×ビール醸造所×チャレンジキッチン」として再生するプロジェクトで、収支計画やリスクヘッジなども詳細に説明した。

 同協会では、11月1日に現地視察ツアーを実施し、同神社で空き家活用とビジネスの可能性をテーマにしたセミナーも実施する計画。その後、12月以降毎月1回のペースでワークショップを行なっていく予定。


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