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西武HD、アウトドア事業拡大へ新会社設立

 (株)西武ホールディングスは28日、アウトドア事業に特化した合弁会社設立を発表した。

 西武造園(株)が、合宿事業やキャンプ場予約サイトの運営等を手掛ける(株)R.project(千葉県安房郡、代表取締役:丹埜 倫氏)と共に、アウトドア事業の推進を目的とした合弁会社(株)ステップアウト(東京都豊島区、代表取締役:後藤修久氏)を10月1日に設立する。

 西武グループは、5月に公表した中期経営計画において、アフターコロナを見据えた飛躍への道筋として、新規事業の推進を上げている。今回、ウィズコロナおよびアフターコロナにおいて、アウトドア事業はさらなる成長が見込める分野であることから、業界DX化のトップランナーであるR.projectと連携し、合弁会社を新設。アウトドア事業領域の拡大を図っていく。

 西武造園が運営する公園と、西武グループがリゾート地に保有するハードアセットをアウトドア施設の事業地として活用。公園は、バーベキュー等の身近なアウトドア体験の場として提供し、その利用客をキャンプ場等の本格的なアウトドア施設へと流入させていく計画。R.projectのサイト運営等に関するノウハウを活用し、デジタルサービスで顧客利便性も高める。グループで顧客データ基盤、人材・ノウハウの相互活用を行ない、横断的に事業シナジーを創出していく。将来的には、遊休地を保有する外部の民間企業・自治体等と連携し、投資家からの資金調達も視野に事業を拡大。山林の適切な環境整備、地方創生にも貢献する考え。

 新会社は、資本金6,000万円。出資比率は西武造園が51%、R.projectが49%。

 28日に会見した、西武ホールディングス代表取締役社長の後藤高志氏は、「25年までに公園で30拠点、30年までに保有地で5拠点以上を展開し、利用人数は30年までに年間100万人以上を目指す。同事業を通じ、アウトドア関連市場を1兆円規模まで拡大していきたい」などと語った。


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