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東京建物、麹町の分譲マンションを建て替え

 東京建物(株)は13日、同社が事業協力者として参画している「麹町山王マンション建替え事業」のマンション建替組合が設立されたと発表した。

 「麹町山王マンション」(東京都千代田区、総戸数57戸)は、東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩1分に立地。住宅地として人気の高い「番町」エリアに位置する。築50年が経過し、耐震性の不足や設備配管の劣化・漏水等の老朽化が進み、修繕・改修では改善が難しいことから、建て替えが検討されてきた。同社は2016年に管理組合から事業協力者に選定され、権利者との協働により、容積率の緩和による事業性の向上や区分所有者との合意形成を推進してきた。

 建て替えにあたっては、東京都の総合設計制度を利用し、広場状空地(約70平方メートル)と歩道上空地(幅約2m)の公開空地を設けることで、地域の安全性や快適性を向上。これにより、容積率の緩和(約590%から約670%)を受ける。同社は建替組合より保留床を取得した上で、分譲事業を行なっていく。

 建て替え後のマンションは、敷地面積約1,221平方メートル、鉄筋コンクリート造地上18階地下2階建ての免震構造。総戸数は106戸。伝統あるお屋敷街「番町」にふさわしい外観とするため、共用部のデザインの一部を数々の著名なホテルを手掛ける橋本夕紀夫デザイン事務所に依頼している。竣工は26年夏頃の予定。

「麹町山王マンション」外観


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