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中国で4棟構成の大規模オフィス竣工/三菱地所

「ALPHA PARK」外観

 三菱地所(株)は14日、中国・杭州市下沙エリアで開発を進めてきた大規模オフィス開発事業「Singapore-Hangzhou Science & Technology Park 3期」の街区名称を「ALPHA PARK」とし、9月30日に稼働を開始したと発表した。

 中国での開発実績も豊富なシンガポールのディベロッパーCapitaLandとの共同事業。総事業費230億円超。施設が立地する杭州市は、中国の国内総生産(GDP)の23.5%を占める長江デルタ地域の中核都市であり、eコマースやAI産業等を手掛ける企業や100以上の日系企業が集積している。

 敷地面積は5万2,437平方メートル。鉄筋コンクリート造地上23階地下1階建てのオフィスビル4棟とそれらをつなぐコリドー、1万平方メートルを超える中央広場で構成する。延床面積は23万3,683平方メートル。オフィスビルの基準階面積は約1,450~1,900平方メートル。

 オフィスビルの低層部には飲食店や物販店舗が出店。イノベーション拠点「Alpha Center」も設置した。展示スペースや約250人収容可能な大規模ホール、大小会議室からなる施設で、入居テントが自社の製品をアピールする場とする。また、東京・丸の内で運営するインキュベーション施設「EGG JAPAN」と連携するコワーキング施設「Bridge+」も設けた。2022年春に開業予定で、その後は両施設の相互利用を可能とする他、イベントの共同開催等を行ない、日中企業間の交流や新規ビジネス創出を支援する。

 同社グループが中国で手掛けるオフィス事業は、3事業。合計事業費は550億円にのぼる。


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