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「エアロテック」の省エネ性能を向上/地所H

 三菱地所ホーム(株)は26日、省エネルギー性能をさらに向上させた全館空調システム「エアロテック」の販売を開始した。床置き型としては業界ナンバーワンの省エネ性能を実現している。

 「R32冷媒」を新たに採用することで地球環境への負荷を低減、また機器のバージョンアップによりCOP(JIS規格で定めた機器のエネルギー消費効率の値)を従来の4.15から4.43に向上した。「R32冷媒」はオゾン層破壊のリスクがない冷媒。従来主流であった「R410A冷媒」と比べると、地球温暖化係数(対象のガスがCO2の何倍の温室効果があるかを表す係数。例えば、係数が2.0であればCO2の2倍の温室効果があるという事を示す)が約3分の1と低く、冷暖房の効率も高いことから近年注目を集めている。新しい「エアロテック」を搭載した住宅では、個別冷暖房使用の一般住宅と比べてCO2排出量を年間約50%、冷暖房費を年間で約4万7,000円削減できる。

 既存のエアロテックとは100万円程度で交換が可能。新築については、2022年5月以降納品の物件より順次対応していく。

 26日の会見で、同社代表取締役社長の加藤博文氏は「コロナ禍でエアロテックの引き合いが強く、その影響で上期の注文住宅の受注は好調だった。今後もエアロテックの製品性能を高め、魅力ある住宅商品を提供していく」と述べた。

「今後もエアロテックをブラッシュアップし商品力を高めていく」と話す加藤社長


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