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都心5区ビル空室率、15ヵ月連続上昇で4%台に

 三幸エステート(株)は11日、2021年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.07%(前月比0.10ポイント上昇)と、15ヵ月連続で上昇。2015年2月以来の4%台となった。出社率低下を踏まえたオフィス再編による解約床や、新築ビルへの移転による二次空室が現空床となり空室率を押し上げた。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.63%(同0.03ポイント上昇)と上昇したが、上昇ペースは鈍化している。

 1坪当たりの募集賃料は2万8,625円(同24円下落)と2ヵ月連続の下落。募集面積は63万3,085坪(同3,362坪増)と依然60万坪を超えており、23年の大量供給を控え、オーナーの先行き警戒感も高まっている。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.1%(同0.1ポイント上昇)、札幌市1.8%(同0.5ポイント低下)、仙台市4.2%(同0.2ポイント上昇)、名古屋市3.9%(同0.4ポイント上昇)、大阪市3.1%(同増減なし)、福岡市3.0%(同0.2ポイント低下)となった。


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