（一社）日本住宅リフォーム産業協会（JERCO）は17日、29回目となる「ジェルコリフォームコンテスト2021」表彰式をオンライン開催した。
デザイン部門では、応募総数458作品の中から36作品が入賞。全国最優秀賞は、（株）土屋ホームトピアが手掛けた「継承困難、継続不能な古民家を次世代へ～敷地内移住のススメ～」が受賞。400平方メートル超の古民家リノベーションで、既存の良さを生かした空間づくりに加え、依頼主の資産の将来計画にまでアドバイスできた点などが評価された。
ビジネスモデル部門は、応募総数10作品の中から6作品が入賞。経済産業大臣賞は、「高断熱リフォーム」「全館空調システム」「無料設置の太陽光発電サービス」を組み合わせ、ZEHの推進にもつながるモデルを提案した（株）アルティザン建築工房が受賞。同じく、自然災害発生時に「住宅の被害者」「損害保険会社」「屋根事業者」のネットワークを整備し、迅速に補修を行なうモデルを構築したTerra Drone（株）、職人不足をIT活用で解決するモデルを提案したクラフトバンク（株）が選ばれた。
ユーザーフォト部門については、応募総数74作品の中から8作品が入賞。最優秀賞は、もりた住機設備（株）の「リフォームの仕事やっててよかった！」だった。
同協会会長の盛 静男氏（（株）ゆめや代表取締役）は、「コンテストも29回目となり、本年度は昨年度を上回り542作品の応募があった。同コンテストの開催を通じ、事業者同士でアイディアや技術を競い合い、リフォーム事業の発展につながれば」などと話した。