不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

戸建て商品に“スマートクローク”採用

「スマートクローク・ゲートウェイ」概要図

 旭化成ホームズ(株)は24日、デジタルサービスプラットフォームの構築を目指した活動を開始したことを発表。第1弾として、収納空間の運用サービス「スマートクローク・ゲートウェイ」の運用をスタートした。

 同社では、建物内に設置されたIoT機器などで収集された、住まい手の建物内部における生活記録を、クラウド上に据えた独自のデジタルサービスプラットフォームに集約。AIを活用し情報を解析することで、生活利便性や健康、災害に対する安全性向上、持続可能な社会実現に役立つさまざまなサービス創出によるDXの実現を目指し、取り組みを進めている。
 第1弾となる「スマートクローク・ゲートウェイ」は、宅配便の置き配に対応するスマートロック付きの大型ストックスペース「スマートクローク」に、独自開発の自動解析機能を組み込んだWEBアプリケーションを採用することで、建物内部まで宅配物を届けてもらうことを可能にした仕様。2020年発売の戸建住宅商品「onefitto(ワンフィット)」に採用した。

 顧客がネットショップで注文後、ショップから届いた配送予定メールを、専用WEBアプリに転送・本登録すると、WEBアプリでメールの内容を自動解析し、時限付き解錠パスワードを設定。配達員は時限付き解錠キーを入力することで、スマートクロークに入室。内部には防犯カメラを設置したほか、同社が独自の盗難補償制度を設けることで安心を担保する。また、スマートクロークと室内とをつなぐ扉には内鍵を設置し、生活スペースを守る。
 不在時に安全に荷物を受け取ることができるほか、外への置き配と違い、留守が分かるという心配がなくなる。また、定期的に食料品・飲料などを届けてもらう通い箱も建物内に届けてもらうことで玄関周りをすっきりさせることもできる。

 なおWEB専用アプリでは、顧客が「スマートクローク・ゲートウェイ」を介して住宅内に受け入れた食品を自動で栄養価に変換し、家族の栄養管理を行なうアプリも同時公開しており、今後も順次サービスを拡大していく予定。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら