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札幌駅前のオフィスビルを建て替え

「D-LIFEPLACE 札幌」外観イメージ

 第一生命保険(株)、(株)竹中工務店、札幌駅前通まちづくり(株)は6日、3者一体で進める旧・札幌第一生命ビルディング建替計画において、新施設「D-LIFEPLACE 札幌」(札幌市中央区)を着工したと発表した。

 旧・札幌第一生命ビルディングは、64年にわたり札幌都心のメインストリートに立地し、2020年11月に閉館した。建て替え後のオフィスビルは、地下鉄南北線「さっぽろ」駅直上の交差点に位置する。鉄骨造地上13階地下1階建て、敷地面積約380坪、延床面積約4,800坪。オフィス(2~13階)、店舗(地下1階~地上1階、計3区画)で構成する。

 オープンスペースを設けて、施設利用者や来街者、札幌市民に、にぎわいや憩いの場を提供するほか、災害時には、避難者の受入場所(収容人数約100名、72時間の非常電源対応)とする計画。また、札幌都心の大動脈「チ・カ・ホ」(札幌駅前通地下歩行空間)と地上(札幌駅前通)をつなぐ劇場型の空間構成とし、新たなスタイルの地域イベントを開催していく予定。

 オフィスは、総貸室面積約3,300坪、基準階1フロア当たり貸室面積約280坪。北海道の気候に呼応し熱のロスを抑制するため、高層階の窓は、開口面積を抑え光や眺望が確保できる縦スリット型の形状を採用。併せて、構造計画の工夫により、オフィス専有部は窓側に柱型がなく、レイアウトのしやすい設えとする。また、高層階の共用部には、オープンな階段と一体となった開放的なリフレッシュスペースも設置。ワーカーのコミュニケーションや健康増進、多様化する働き方へ対応する。これらにより「CASBEE-スマートウェルネスオフィス(Sランク)」、「ZEB-Oriented」に相当する高水準の環境・ウェルネス性能を確保する。

 竣工は23年5月の予定。


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