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飯田GHD、露企業を子会社化し木材安定確保へ

 飯田グループホールディングス(株)は8日、ロシア最大級の林産企業グループであるRussia Forest Product (BVI) Limited(RFP社)の子会社化が決まったと発表した。6月の取締役会でRFP社の株式取得と同社が実施する第三者割当増資の引き受けを決定していたが、7日にロシア政府当局の許認可を取得したことから、子会社化が正式に決まった。

 RFP社は森林認証を取得した林区面積が九州よりも広い約400万ha。年間木材伐採量は約170万立方メートルで、同社グループの年間に供給する戸建住宅での使用量に匹敵する。また、複数の木材加工会社を傘下にしており、原木伐採から木材加工まで一貫したバリューチェーンを構築しており、効率的かつ安定的な供給体制を保有している。

 同社は、ウッドショックのような需給ひっ迫時や市況変動に左右されない木材調達を実現すると共に、サステイナブルな森林経営をカーボンプライシング等にも生かしていく考え。

 株式取得・増資引受・融資予定額を合わせた取得価格の合計は525万ドル(約600億円)。株式取得後の保有割合は75.0%となる。


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