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社整審2部会の報告書案で意見募集/国交省

 国土交通省は、社会資本整備審議会建築分科会における建築環境部会と建築基準制度部会の報告書案に関する意見募集を開始した。「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方(第三次報告案)及び建築基準制度のあり方(第四次報告案)について『脱炭素社会の実現に向けた建築物の省エネ性能の一層の向上、CO2貯蔵に寄与する建築物における木材の地用促進及び既存建築ストックの長寿命化の総合的推進に向けて』」と題したもの。

 (1)建築物の省エネ性能の一層の向上、(2)CO2貯蔵に寄与する建築物における木材の利用促進、(3)CO2貯蔵に寄与留守既存建築ストックの長寿命化に関して、それぞれの現状と課題、講ずべき施策の方向性を示している。

 講ずべき施策については、(1)については、適合義務制度の対象範囲拡大や、より高度な省エネ性能の確保など、(2)では小規模木造建築物等の構造安全性を確認するための措置の必要性や、中大規模建築物の木造化を促進する防火規定の合理化等を盛り込んだ。また、(3)においては、安全性の確保を前提としつつ、現行基準の訴求適用を合理化を図ることや、長寿命化に資する改修の財政上の支援といった内容を記載した。

 引き続き検討するべき課題としては、非住宅建築物の質向上を誘導する政策のあり方や、ハードによらない安全性確保等を挙げている。

 意見募集は1月7日まで。詳細は政府の意見募集サイトe-GOVを参照。


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