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森トラスト、オフィスづくりで新ビジョン

新ビジョンに基づくオフィスフロアの一例。天井をスケルトンで引き渡した執務空間

 森トラスト(株)は20日、オフィスづくりに関する新ビジョン「DESTINATION OFFICE」を始動した。

 同社は、2020年竣工の「東京ワールドゲート」(東京都港区)において、企業のクリエイティブなオフィス環境を実現するため、自由な内装デザインにしやすい「クリエイティブフロア」を展開してきた。創造性を高めるオフィス空間が求められる中で、入居企業からも好感触を得た。一方で、コロナ禍によるテレワークの普及が企業内のコミュニケーション不足や帰属意識の希薄化といった新たな課題も顕在化させていることから、リアルに集まる場としてのオフィスの価値も再認識されている。そうした背景を受け、これからのオフィスは「ワーカーを惹きつけ、ワーカーが自然と集まる目的地(destination)」となることが求められると考えた。

 同社が実施した企業・ワーカー向けのアンケート調査を元に、ワーカーを惹き付けるオフィスの要素を「ENERGY」(組織を活発化、進化させる)、「SYNERGY」(共感や一体感を育む)、「COZY」(居心地の良さと適度な刺激)の3つにカテゴライズ。これらの要素を満たすオフィスづくりを各企業のニーズに合わせて提案していく。顧客企業のオフィスづくりを支援することで、良質なコミュニケーションの拡大に貢献。顧客企業が自由にデザインできる範囲を専有部だけでなく共用部にも広げるほか、「音」や「香り」といった語感に訴える要素も導入できるようにする。


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