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コロナ後の不動産市場テーマにウェビナー

 (一社)住宅瑕疵担保責任保険協会は23日、オンラインセミナー「“不動産売買1,000件超”経験豊富なコンサルタントに聞く!コロナ後の中古住宅市場傾向と付加価値戦略~いま不動産仲介業に求められること~」を開催した。

 2部構成で、1部は価値住宅(株)代表取締役の高橋正典氏が、コロナ禍を経た既存住宅流通市場の変化と、仲介事業者に求められる役割や能力について講演。同氏は現在起こっている市場変化について、(1)マーケット変化の前倒し、(2)大手寡占の加速、(3)消費者動向の変化の3点について市場や人口動態データ等を用いて紹介した。「コロナ禍を経て、広さや暮らしやすさをより重視する傾向が強くなっており、『資産価値』から『居住価値』へと需要が変化している」(同氏)と話し、既存住宅流通活性化の流れの中で、土地だけでなく「建物」の質や利用価値についてしっかり説明できる能力が必要になると語った。

 最後に、「コロナ禍を経ても消費者の購買意欲は変化しなかったが、購買意欲の中身は変わった。そこにどう対応していくか。事業者としての『在り方』を考えていくべきなのでないか」と締めくくった。

 続いて2部として、同協会講習センター長の中村達人氏が「建物状況調査と既存住宅売買かし保険(個人間売買)の有効活用」をテーマに講演。20年の民法改正の契約関連条項の内容をあらためて紹介し、建物状況調査と既存住宅売買瑕疵保険を有効活用するポイントについて説明した。保険のタイプや紛争処理制度などについても紹介、聴講者に活用を促した。


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