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広島で「ナッジ」取り入れた物流施設/日本GLP

「GLP広島II」外観イメージ

 日本GLP(株)は14日、マルチテナント型物流施設「GLP広島II」(広島市中区)の起工式を執り行なった。

 計画地は、山陽自動車道「宮島スマートIC」より約16km、広島高速3号線「観音IC」および「吉島IC」より約2km、広島港より約4kmと、広島県内だけでなく、西日本全域をカバーした広域配送が可能な立地。敷地面積は約2万3,000平方メートル。建物は耐震構造の地上5階建て、延床面積約5万平方メートル。総開発費は約100億円。

 最大4テナントが入居可能。高度なマテハン設備などを導入し倉庫の自動化を推進、効率的なオペレーションを支援する。外壁や屋根部分には強風・煙害対策を施し、建物の耐久性も高める。運営開始後は、従業員が不在時でも荷物の格納ができる置き配バースを導入予定。トラック待機問題の解消や、輸送コストの削減を促進する。
 また同社初の試みとして、建築家・千葉大学予防医学センター特任准教授の原 裕介氏の監修のもと、「ナッジ」(※)の考え方に基づくサインや意匠デザインを庫内・共用部に採用。従業員の健康に配慮しながら、生産性を高める快適な就労環境を整備する。

 竣工は2023年1月の予定。

※行動科学の知見(行動インサイト)の活用により、「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする政策手法」のこと。

バランスウォーク廊下イメージ
庫内でのナッジサインイメージ


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