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首都圏既存マンション、成約価格は9年連続の上昇

 (公財)東日本不動産流通機構(レインズ)は21日、2021年1年間および10~12月期の首都圏不動産流通市場動向を発表した。

 同年の首都圏中古(既存)マンション成約件数は3万9,812件(前年比11.1%増)と、2年ぶりに前年を上回り、過去最高を更新。都県別では、東京都が2万369件(同9.2%増)、埼玉県4,750件(同14.2%増)、千葉県4,887件(同15.1%増)、神奈川県9,806件(同11.9%)と、すべての都県で前年を上回った。

 1平方メートル当たりの成約単価は、平均で59万8,100円(同8.4%上昇)、成約物件価格も3,869万円(同7.5%上昇)と、いずれも9年連続の上昇となった。成約物件の平均専有面積は64.68平方メートル(同0.9%縮小)と、2年ぶりに縮小。平均築年数は22.67年(前年:21.99年)と、経年化が進んでいる。新規登録件数は16万1,474件(前年比11.2%減)と、3年連続で減少した。

 既存戸建住宅の成約件数は1万5,436件(同17.1%増)と、3年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。新築戸建住宅の成約件数は4,972件(同17.4%減)。3年ぶりに前年を下回り、4,000件台となった。

 10~12月期の首都圏既存マンション成約件数は、9,737件(前年同期比0.5%減)。ほぼ横ばいながら、7~9月期に続き前年同期を下回った。地域別では、東京都が5,068件(同0.6%増)、埼玉県1,127件(同1.3%増)、千葉県1,220件(同6.4%増)、神奈川県2,322件(同6.8%減)。

 1平方メートル当たりの平均成約単価は、61万7,300円(同8.8%上昇)。平均成約価格は3,958万円(同6.6%上昇)と、12年10~12月期から37四半期で前年同期を上回った。専有面積は64.12平方メートル(同2.0%減)と縮小。新規登録件数は4万1,884件(同2.1%増)で、9四半期ぶりに前年同期を上回った。

 既存戸建ての成約件数は3,624件(同1.3%減)。7~9月期に続き前年同期を下回った。平均成約価格は3,572万円(同9.2%上昇)と6期連続で前年同期を上回っている。


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