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住宅購入時の「電子契約」を本格始動/地所レジ

 三菱地所レジデンス(株)は24日、2021年11月よりトライアルで実施していたマンション・戸建て購入時の「電子契約」を本格始動すると発表した。22年度中には全社で展開する予定。

 (株)デジタルガレージの開発した「Musubell(ムスベル)」をプラットフォームとして採用。「Musubell」は不動産契約時の顧客ごとに異なる必要書類の自動選別・生成・必要項目の自動入力が可能であり、顧客ごと各契約手続のステータスを、オンラインで一元管理する機能も備える。「電子契約」の機能は、弁護士ドットコム(株)が運営する「クラウドサイン」との API 連携により提供している。

 今回の「電子契約」手続きについては、本人確認を慎重に行なうために原則として対面で行ない、顧客のスマートフォンを使用して契約手続きを進めるが、将来的には非対面での手続き実施も視野に入れる。すでに電子契約後の覚書締結など一部手続きは非対面での対応を開始している。

 なお、トライアルは、マンション4物件、戸建て1物件で実施しており、契約件数115件中89件が電子契約だった。電子契約を選択した理由については「収入印紙が不要だから」(59%)、「署名や押印がなく、簡便だから」(23%)、「書類がデータ化され、保管しやすいから」(13%)となっている。


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