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泉北NT内の再開発を始動/南海電鉄

「泉ケ丘駅前活性化計画」のイメージ。左手に見える低い建物は、広場で接続する「泉ケ丘」駅

 南海電気鉄道(株)は7日、泉北ニュータウン内の再開発プロジェクト「泉ケ丘駅前活性化計画」(大阪府堺市)を始動すると発表した。

 泉北ニュータウンは1967年の泉ヶ丘エリアのまち開きを皮切りに、大規模な住宅地として開発してきた。しかし、近年高齢化・人口減少が顕在化。92年には16万5,000人にまで増加した人口が、2020年には11万8,000人にまで減少。30年には10万人を割り込むと予測されている。一方同エリアは、大阪府と堺市がスマートシティの重点地域と位置付け、25年には近畿大学医学部・近畿大学病院が移転開設するといった明るい要素もある。

 同計画は、こうした動きを踏まえ、泉ヶ丘エリアを次代の沿線中核都市として再開発するもの。「医・職・充」が揃う郊外型ミクストユースをコンセプトに、商業・金融サービス、オフィス、医療施設、広場機能等を備えた地上4階地下1階建ての施設を新設する。延床面積は約1万6,000平方メートル。

 建物2階には広場を設置。「泉ケ丘」駅前ロータリーデッキにある堺市くすのき広場と接続し一体化。各階や屋上にも広場を設ける。また、近畿大学病院等と同駅を結ぶ結節点として、バリアフリーにも配慮した歩行者ネットワークを形成する。

 着工は4月、竣工は25年9月、開業は同年10年の予定。


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