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羽田空港に木造取り入れたサテライト施設

第1ターミナル北側サテライト施設イメージ

 日本空港ビルデング(株)は7日、東京国際空港(羽田空港)の第1ターミナル北側に建設するサテライト施設(東京都大田区)を着工した。

 国土交通省による羽田空港の機能強化に合わせ、将来の航空需要拡大への対応や旅客利便性の向上を見据えた増築プロジェクト。6スポットを備え、羽田空港では初の木造・鉄骨ハイブリッド構造を採用する。地上3階建て。建築面積約1万1,000平方メートル。延床面積約2万1,000平方メートル。

 1階は鉄骨造、2階以上に木造を採用したハイブリッド構造で、構造用木材には国産材1,800立方メートルを使用する予定。構造体に木材を使用することで、鉄骨造の施設と比べ、建設時に排出される二酸化炭素を2,630t削減。供用開始後も建物に長期間にわたって1,435tの二酸化炭素を固定することができる。

 また同施設は、太陽光発電パネルや外壁断熱の高性能化などの各種環境技術を採用。建物で消費する年間の一次エネルギーを30%以上低減し、ターミナル運営におけるエネルギーの消費量を抑制する。設計から建設、運用などすべての段階で、環境に与える負荷を最小限に抑え、サプライチェーンを含めた脱炭素や資源循環にも貢献。ZEB orientedの認証を取得し、建物で消費する年間の一次エネルギーを30%以上低減することを目指す。

 竣工は2026年5月末日、供用開始は同年夏頃の予定。


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