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リフォーム市場規模、22年は6.5兆円規模と予測

 (株)矢野経済研究所は10日、2021年第4四半期および通年の「住宅リフォーム市場に関する調査」の結果を発表した。住宅リフォーム事業者へのヒアリングや文献調査によって市場規模を算出した。

 21年通年での住宅リフォーム市場規模(速報値)は6兆9,000億円(前年比5.7%)と推計した。20年以降、社会生活がウィズコロナに適応していく中、20年秋頃からリフォーム需要が伸長して市場が拡大している。在宅時間が長くなることによる住環境に対する関心の高まりがリフォームをはじめとした住宅への再投資につながっているとみられる。

 分野別では、「設備修繕・維持関連」が前年比8.6%増と大きく拡大した一方、「家具・インテリア等」は前年大きく拡大した反動から同8.3%減となった。

 なお、21年第4四半期の住宅リフォーム市場規模は1兆9,009億円(同前年同期比9.7%減)と推計。前年同期が過去最高水準だったためその反動減と考えられるが、過去10年の市場規模を上回る水準で推移しており、好調を維持している。

 22年の市場規模は6兆5,000億~7兆円規模で推移すると予測。感染状況に落ち着きが見えた場合、レジャーや飲食等への支出が増え、結果的にリフォーム市場の拡大は限定的になるとする。一方、団塊ジュニア世代の持ち家がリフォーム適期に差し掛かっていることを考慮すると上振れする可能性を秘めているとも分析した。


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