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海外事業が寄与、過去最高の業績/旭化成H22年3月期

 旭化成ホームズ(株)は16日、2022年3月期決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(21年4月1日~22年3月31日)は売上高7,865億円(前期比22.0%増)、営業利益706億円(同18.4%増)となり、ともに過去最高を更新した。売上高が7,000億円を、営業利益が700億円を超えるのはそれぞれ初めて。

 主力の建築請負部門は、戸建住宅における大型化、集合住宅における高付加価値化・大型化を推進することで差別化を図り、戸建ての引渡戸数は7,938戸(同4.7%減)、売上高は2,697億円(同0.1%増)、集合住宅の引渡戸数は6,859戸(同3.6%減)、売上高は1,116億円(同3.3%増)に。結果、セグメント全体での売上高は4,035億円(同2.2%増)、営業利益は364億円(同14.3%増)だった。受注戸数は1万3,314戸(同10.3%増)、受注高は3,843億円(同17.7%増)となった。

 不動産部門(旭化成不動産レジデンス)は、売上高が1,825億円(同7.3%増)、営業利益が197億円(同10.6%減)。分譲マンション事業において大型物件の引き渡しが多かったことから増収となったものの、前年度に高収益物件が多かったことが影響し減益に。

 海外事業は、オーストラリアで大手戸建住宅会社McDonald Jones社を連結子会社化した結果、売上高1,463億円(同483.6%増)、営業利益75億円(前年同期:営業損失2億円)と、大幅な増収増益となった。

 次期の売上高は8,250億円、営業利益は725億円を見込む。同社代表取締役社長の川畑文俊氏は「当期以上に資材価格等の上昇を見込むものの、コストダウンや物件の大型化・高付加価値化を推進し、建築請負部門を中心に増益を見込む。また海外事業は、オーストラリアでの事業が堅調に推移する見通し。全体において初の売上高8,000億円台の達成を目指す」と述べた。


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