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枚方市駅周辺地区の再開発、大規模複合施設に着工

第3工区のイメージ

 京阪ホールディングス(株)と京阪電気鉄道(株)、京阪電鉄不動産(株)は16日、共同で参画している「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」の第3工区新築工事に着手したと発表。事業主体である枚方市駅周辺地区市街地再開発組合が概要を公表した。

 同事業では、産官学が連携したまちづくり団体「枚方HUB協議会」が、国土交通省の「官民連携まちなか再生推進事業」に採択され、同組合と共に「枚方市駅周辺まちづくりデザインガイドライン(仮称)」の策定を進めている。

 京阪グループは「第3工区」を担当。駅と一体となる商業、オフィス、ホテル、住宅棟を機能を備えた、枚方のランドマークとなる複合施設を開発する。同ガイドラインの方針を基本としながら、枚方の歴史や自然をモチーフにした枚方らしさに基づいたデザインコードを作成し、地域住民から親しまれる統一感のある意匠とする。

 建物高層部は、地域資源である「七夕伝説ゆかりのまち」に基づき、星のきらめきをイメージしたスターダストで天野川の流れを表現。また、建物頂部は、東海道56番目の宿場町として栄えた枚方の京街道と奈良・大和への磐船街道の分岐点「宗左の辻」の道標をデザインモチーフとして上空へ向かうベクトルを印象付けるスカイラインとすることで、枚方のまちの道標としてのシンボル性を表現することとした。

 建物中低層部は、枚方市駅の都市空間から施設のにぎわいへと、天の川の親水空間へとつなげていくループを表現するため、水平線や曲線によってリズムを生み出し、一体感や流れをもたらすファサードデザインとする。

 第3工区は2024年度に建物を竣工、25年度に再開発事業全体が完了する予定。


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