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三菱地所、有楽町の路地裏スペースを多目的空間に

有楽町「SLIT PARK」(大名小路側通路)

 三菱地所(株)は25日、有楽町で進めている既存ストックの活用プロジェクト初弾となる「有楽町『SLIT PARK(スリットパーク)』」(東京都千代田区)を、6月1日に開業すると発表した。

 同社では、大手町・丸の内・有楽町エリアにおけるまちづくりを「丸の内NEXT ステージ」と位置付け、再開発を進めている。その中で、有楽町エリアを重点更新エリアの一つとし、有楽町ビルと新有楽町ビルの建替計画を進めているが、同時に稼働中のビルについても順次リニューアルを進めている。

 「有楽町『SLIT PARK』」は、JR「有楽町」駅徒歩約1分に立地。面積約501平方メートル。新国際ビルと新日石ビルの間の路地空間をリニューアルし、都市のスキマの公園機能として開発した。従前は薄暗く活用されていない路地だった場所を光と緑の溢れる多目的空間にコンバージョン。工事中に発生した廃材の一部を新たな空間演出して再利用している。

 エリア内では、トークセッション等の会場機能やキッチンカーによる飲食機能を実装。また、Wi-Fiおよび電源を各所に完備し、執務空間としても常時利用できるようにした。また、ワークショップ等を開催することで有楽町ならではのコミュニティ形成を促進する。

 今後は、丸の内仲通り側エントランスおよびオフィスロビーを改修し、「SLIT PARK」につながる突き当たりの区画を貫通させ、大名小路と丸の内仲通りをつなぐ動線としての機能を持たせていく予定(8月中旬に完成予定)。また、周辺エリアの既存ビルの改修も進めていく考え。

リニューアル前(大名小路側通路)


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