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岩手県八幡平で地域再開発事業/サンセイランディック

 (株)サンセイランディックはこのほど、岩手県八幡平市の八幡平温泉郷において、地域再開発事業を開始すると発表した。

 同温泉郷では、ペンションオーナーの高齢化、運営後継者の不在、エリア内の飲食施設・交流拠点の不在などが課題となっている。同社は、集積するペンションの再生および未活用別荘等の利活用を推進し、観光活性化を図ることを目的に、2021年11月18日付で100%出資のSPC、八幡平観光活性化合同会社(HKG)を設立。既存ペンション(「ペンション日の出」・客室数5室)をリノベーションし、HKG が客室を賃借して運営するスキームで、22年4月29日より宿泊施設の運営を開始している。

 同事業では、オーナーの運営負担を軽減するため、ペンションは基本的に宿泊に特化し、食事はオペレーション協力事業者の(株)クレセントが運営する「ノーザングランデ八幡平」に集約。「泊食分離」を推進することで事業効率化も図る。

 今後は、今回の事業過程でも見られた相続に関連する不動産の権利調整を要する諸問題等に関し、同社のノウハウを活用して解決に貢献。周辺のペンション・未活用別荘への事業拡大を推進し、日本初の「オスピタリタ・ディフーザ(地域まるごとホテル)」の認定も目指す。


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