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地所レジ、“デジタルツイン”の冨永 愛さんを広告に

左がデジタルツインの冨永 愛さん。身体的特徴を捉えるモーションデータ・音声データなどを駆使してつくられている

 三菱地所レジデンス(株)は28日、(株)サイバーエージェントとの協業により、“デジタルツイン”のモデルの冨永 愛さんと広告契約を交わし、新たなブランドプロモーションの展開を開始した。

 デジタルツインとは、実在する人や物体を、フルスキャンした撮影データや音声データ等をもとに仮想空間上に3DCGで再現する技術。サイバーエージェントは、著名人の「分身」となる公式デジタルツインモデルを制作・管理し、キャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」の提供を開始しており、今回が初の活用事例となる。

 仮想空間上に新築分譲マンション「ザ・パークハウス」の「SUPER MODEL ROOM」(https://tph-pr.mecsumai.com)の特設サイトを開設。デジタルツインの冨永さんに入居してもらい、パソコンやスマートフォンで冨永さんのライフスタイルを見てもらうという、体験型コンテンツを提供する。

 冨永さんは、モデルルームに住む案内人として、こだわりの部屋のルームツアーを実施。ユーザーは、エントランスから、リビング・ダイニング、キッチンやバルコニーまで、計9空間を自由に訪れることが可能。すべての部屋は、現実世界の時間と紐づけられており、訪れる時間により、日差しの角度なども変化する。一つひとつのプロダクトにユーザーが投稿できるコメント機能や、冨永さんの肉声に近い音声でのリアルな会話を楽しむことができるチャットボット機能も利用できる。冨永さんは2023年まで入居する予定で、特設サイト上では毎月さまざまなイベントも開催する。

 同日開催した記者発表会で、同社C・DX企画部副部長の中村一成氏は、「今回、プロモーションに活用したデジタルツインは、今注目を集めているメタバース同様、仮想空間におけるお客さまとの接点のあり方を大きく発展させる可能性があるのではないか。今後は、購入の意思決定、入居後の生活サービス等、あらゆる局面での活用を検討していきたい」などと抱負を述べた。

仮想空間上の「SUPER MODEL ROOM」イメージ
「SUPER MODEL ROOM」で暮らす冨永さんイメージ


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