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子供部屋の分割、実施した人は2割以下に

 (株)アキュラホームの社内研究所である住生活研究所と日本女子大学 定行研究室は1日、住宅内の空間の使い方やコロナ禍の暮らしの変化についての共同研究の結果を公表した。

 2011年および16年に同社で建築した2,525世帯の居住者を対象に、アンケートや聞き取り調査を実施。調査時期は21年9月17日~12月9日。有効回答数は1,716件。

 「LDKでの過ごし方」については、末子が小学生(4~6年)までの世帯は「おもちゃ等で遊ぶ」、「絵本・本を読む」、「勉強をする」などが多い結果となった。一方、中高生以降は、「スマートフォン等の操作」、「新聞・雑誌を読む」、「昼寝をする」など、個人がリラックスする用途が多く、LDKでは勉強する割合は低いことが明らかとなった。
 「在宅勤務を行なう場所」については、夫は個室、妻は「ダイニングテーブル」、「ダイニングやリビングの一角」の割合が高いという結果に。

 「個室数の変更計画の有無や実施状況」については、子供の成長に合わせて部屋を仕切るという計画は、新築当初は22%の家庭が採用しているが、そのうち実際に仕切った人は2割以下であることが明らかとなった。予算、難易度、時間などが顧客にとっては不透明で、ハードルが高いことがうかがえた。

 「在宅勤務に実施している環境整備」については、どの年代の子供がいても、最も多い回答は「集中するために一人だけの空間を確保する」というものだった。また「快適に作業ができるように温度や湿度、風通しを調整する」、「生活音が聞こえないようにドアや窓を閉める」などの回答も多かった。


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