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イオンモールでAR利用した実証実験

 イオンモール(株)は6日、(株)博報堂と(株)博報堂DYメディアパートナーズのXR領域のクリエイティブやソリューション開発を行なうプロジェクト「hakuhodo-XR」と協働で、商業施設におけるAR(拡張現実)技術を利用した新たな顧客体験創出の実証実験を開始した。実施期間は8月31日まで。

 5GやIoTの普及に伴い、スマートフォンを活用した新しい買い物体験が浸透している。それに伴いリアル店舗を拡張するAR空間における新たな情報体験の設計や顧客の受容性を含めた効果測定の方法等、現実世界とは異なるコンテンツ体験の設計とその評価方法が必要になっていることから、hakuhodo-XRは、リアルな場所での生活者の顧客体験の向上にAR技術がどのように寄与するかを検証し、企業のコミュニケーション活動に貢献するオリジナルソリューションの開発を目指している。

 今回の実証実験ではイオンモールのアプリ内で、全体を空間マッピングし、マーカーレスで3Dオブジェクト等を表示する「ARクラウド機能」を活用し、新しい顧客体験を創出。コンテンツごとに得られる生活者からのリアクションを定性的に検証するほか、AR技術を使用することによる来館者の滞在時間の変化や回遊性の変化を検証なども行なう。

 第1弾として、「THE OUTLETS KITAKYUSHU」(北九州市八幡東区)で実施される、地元の美術系学生や若手アーティストの作品をARで施設内に展示する「アートAR展示会」と、子供たちが作成した塗り絵をARで展示する「ぬり絵AR体験会」を実施。「アートAR展示会」は、地域密着の観点のもと、若者をターゲットとした北九州市の地方創生のための都市ブランド「New U(ニューユー)」とのコラボを予定しており、地元の美術系学生・若手アーティストへの新しい活躍の場の提供および地域文化の発展に寄与する考え。

若手アーティスト作品のイメージ


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