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気候風土適応型プロジェクト、2件を採択

 国土交通省は10日、「気候風土適応型プロジェクト2022」(令和4年度サステナブル建築物等先導事業(気候風土適応型)に採択されたプロジェクトの略称)を決定した。

 地域の気候風土に応じた建築技術の継承・発展と低炭素社会の実現に貢献するため、伝統的な住文化を継承しつつ、環境負荷の低減を図るモデル的な住宅の建設に対し、国が建設工事費の一部を支援するもの。

 4月28日~6月3日まで公募を実施。(一社)環境共生住宅推進協議会が設置した学識経験者からなる評価委員会による評価結果を踏まえ、2件を採択した。

 1件目は、日本の伝統建築文化の要素を継承し、東京のまち並み景観に多様性と深みをもたらす「東京の疊蔵(たたみぐら)」(東京都、(株)シティ環境建築設計)。生産から廃棄までのCO2発生量を抑制した店舗併用住宅。

 2件目は、県産材を生かし瓦屋根と漆喰壁で構成した「よみがえる産直住宅」(熊本県、すまい塾古川設計室(有))。林業家、製材所、工務店の3社で連携し産直「くまもとの山の木で家をつくる会」を発足。産地と建設現場をつなぎ、価格高騰や需給切迫に左右されず安定的に木材が供給されるシステムを構築した。


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