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東急不、物流施設ブランド刷新。初弾は大阪・南茨木

「ロジック南茨木」完成予想図

 東急不動産(株)は31日、物流施設ブランド「LOGI’Q(ロジック)」をリニューアルし、新ブランドのフラッグシップ物件となる「ロジック南茨木」(大阪府茨木市)を着工したと発表した。

 東急不動産ホールディングス(株)の長期ビジョンスローガン「WE ARE GREEN」を踏襲し、新たなブランドコンセプトを「NEXT GREEN LOGISTICS」と決めた。環境に配慮し、人にも優しい物流施設の在り方を追求するほか、サプライチェーンの中で担うべき物流施設の新たな役割と価値を模索していく。同コンセプトに則り、今後開発するロジックシリーズでは使用電力のグリーン化を実現すると共に、先進技術を積極的に導入することで物流のスマート化を進めていく。

 新ブランドの初弾プロジェクトである「南茨木」は、同シリーズで最大のマルチテナント型物流施設。名神高速「吹田IC」から約2.0km、近畿自動車道「摂津北IC」から約3.0kmと関西全域への即日配送も可能な立地。JR京都線「千里丘」駅より徒歩9分とアクセスにも恵まれており、倉庫内勤務者の通勤環境も整っている。

 敷地面積は64,509.91平方メートル。建物は鉄骨造4階建てのダブルランプ型、トラックバースは336台分を用意した。延床面積は16万1,538平方メートル。貸床面積は約4万2,000坪。1階には冷凍冷蔵に対応可能な区画と低床倉庫区画を設置、さらに2階の全区画には少量危険物庫にも対応できるようにするなど、多様な物流ニーズを取り込めるようにした。最少区画面積約375坪から対応可能で、テナント企業にとって最適な面積で賃貸が可能となる。

 環境対策としては、テナント企業に対して同社再エネ発電所由来の電力を供給するほか、太陽光発電によるグリーン電力の施設内利用を実現していく。また、民間ディベロッパーとしては日本で初めてというローカル5GのR&D区画を設置するほか、一部区画ではローカル5Gを導入できるインフラ整備も行なう予定。

 竣工は2024年1月の予定。


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