不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

世田谷の賃貸団地建て替え、住環境の良さに高評価

「カーメスト大蔵の杜」1期開発外観
モデルルーム。50平方メートル台の2LDKでもスパン6,000mm以上を確保する住戸を多く設けた

 東京都住宅供給公社(JKK東京)は6日、新築賃貸マンション「カーメスト大蔵の杜」(東京都世田谷区、総戸数約1,200戸)の1期開発部分を報道陣に公開した。1979年度の新築住宅から使用してきた賃貸住宅ブランド「コーシャハイム」を43年ぶりにリブランドした「カーメスト(CALMEST)」の初弾。

 小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵」駅徒歩18~20分に立地。59~63年に建築された旧大蔵住宅の建替事業。国分寺崖線や砧公園など緑豊かな立地を継承し、4期に分け賃貸住宅を建て替えるほか、新たに高齢者・障害者施設も誘致する計画。

 1期では賃貸住宅5棟、総戸数381戸を建設する。鉄筋コンクリート造9階建ての5・6・7号棟と、同5階建ての8・9号棟で構成。間取りは1DK~3LDK。2022年7月竣工済み。子育て世帯をメインターゲットとし、シャッター付きコンセント、玄関折り畳みスツール、住戸内扉の指はさみ防止機能、浴室チャイルドロックなどを導入。商品企画検討時期がコロナ禍と重なったため、新たにウイルス感染防止対策を強化。スマートフォンアプリでボタンに触れずに呼び出すことができるエレベーター、洗面所の自動水栓化、玄関コートハンガーなど感染症予防に配慮した仕様を追加採用した。また、受動喫煙防止の観点から、8・9号棟(82戸)の敷地内を専有部内を含め全面禁煙とした。

 今回募集住戸は、173戸。専有面積は約33~67平方メートル。二重床・直天井、天井高は2,430~2,530mm。ガラストップコンロ、ソフトクローズ付きキッチン、光インターネット、スマートエアコン、床暖房などが標準。共用施設としてラウンジ、テラス、ワークスペースを用意。防災対策として、各棟に太陽光発電、蓄電池を搭載したほか、オープンスペースにかまどベンチ、マンホールトイレ、防災井戸などを設置している。

 賃料は、10万7,900~18万9,900円。共益費は5,300円。入居開始は、22年11月予定。9月2~12日まで募集を受け付ける。9~11日に一部住戸(18戸)をオープンルームとして公開。3・4日のオープンルームには775組が来場し、これまでに募集戸数を上回る236件の申し込みを得ている。世田谷区内在住の子育てファミリーが多く、緑の多い住環境や広めの3LDK住戸等が評価されているという。

コロナ禍に対応してウイルス感染防止策を急遽盛り込んだ。洗面所はタッチレスの自動水栓
5棟中2棟は「禁煙住棟」とし、共用部・敷地はもちろん、専有部の喫煙も禁止した


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら