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団地内に女子大生考案のコミュニティスペース

「ぷらっとあさひ」外観

 日本総合住生活(株)(JS)、日本女子大学はこのほど、「清瀬旭が丘団地」(東京都清瀬市)の施設の一角で、学生のアイディアを生かしたコミュニティスペース「ぷらっとあさひ」の運用を開始した。

 2者は同団地で、コミュニティ活性化に寄与する空間についての共同研究を進めており、同施設もその一環。西武池袋線「清瀬」駅バス9~15分、徒歩1~4分に位置する建物の一部区画(約58平方メートル)を交流拠点へとリノベーションした。

 リノベーションに当たっては、学生主体で住民へのアンケートやプレゼンテーション等を実施し、団地内のコミュニケーションの課題や要望を調査。その結果を踏まえて、学生が基本設計を担当、JSおよび設計事務所が実施設計を行ない、22年4月に着工、同年7月に竣工した。

 施設は常時利用可能。団地内の情報発信および情報共有の場となる「ぷらっとエリア」と、イベント時に開放される「きっかけヒロバ」で構成する。

 8月のプレオープン時には、学生らが施設の利用方法の説明や、これまでの活動経緯の展示、利用者へのヒアリングなどを実施。あらためて必要な設備や表示などを確認し、運用開始に向け準備を進め、正式オープンに至った。

 今後は、住民によるイベント開催や、学生の課外活動の拠点として活用するなど、住民と学生、そして地域社会がコミュニケーションできる場を目指していく。


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